55cm x 196cm
モダール シルク
インド製
美しい幾何学模様、そして自然染料を用いた落ち着いた色味が魅力のアジュラックプリント。
手仕事で施された繊細なハンドプリントは、洗練された上品さを感じさせ、世界の人々を魅了し続けています。
特に天然染料が生み出す深い青色と赤色の色彩が特徴的で、伝統的なAjrakhプリントの象徴とされています。シンプルなコーディネートに合わせるだけで、優雅な装いに。冷房対策はもちろん、寒い時にも活躍してくれる、季節を問わず使えるアイテムです。
【モダールシルクとは】
モダールはブナの木のパルプから作られる繊維で、柔らかさ、通気性、湿気の吸収性が特徴。一方、シルクはその滑らかな質感、光沢が魅力。それらを掛け合わせることで、ドレープ性、通気性、耐久性、そして光沢が増し、しなやかで美しく、実用的で高品質な生地が生まれます。
【Ajrakhプリントとは】
Ajrakhは、ブロックプリントの中でも極めて複雑で、多くのプロセスを必要とするプリント技法として知られています。その起源は16世紀にまで遡ります。パキスタン、シンドからインドにやってきた先祖(ムスリムのカトリ族(Khatri))がAjrakhプリントの技術をもたらしました。
「Ajrakh」という言葉は「今日はそのままにしておいて」という意味を持つ「aaj rakh」に由来すると言われています。その言葉の通り、20日以上かけて同じ作業を繰り返し、気の遠くなるような手仕事の末に完成します。今日はそのままにしておいて、また明日続きを…という日を何日も繰り返して出来上がるハンドプリントなのです。
また、Ajrakhプリントはその地方の文化と深く結びついています。2001年の壊滅的な地震はブージ、ダマダカ、およびカッチ地域全体に深刻な被害をもたらしました。この悲劇の後、カトリの人々は団結し、新しい村が彼らの生活と工芸生産を再建するために作られました。その村は「Ajrakhの場所」を意味するAjrakhpurと名付けられ、Ajrakhプリントの伝統を守り続けています。
Ajrakhプリントの工程は多岐に渡ります
1. 布の準備
布の洗浄、媒染剤としてマイロバラン(インド産の植物)による染色を行います
2. ブロックの準備
職人が手彫りで作成した木製のブロックを準備。幾何学模様や植物モチーフなどの伝統的なデザインが彫られています
3. レジストプリント
最初のブロックは、石灰とアカシアのガムでコーティングされ、布に規則的な間隔で押し付けられます。これにより、染料が染み込まない部分が作られます。
4. 染色と乾燥
布を染色し、日光で乾燥させます。この工程は何度も繰り返され、それぞれの段階で異なる色や模様が追加されます。
5. 洗浄と仕上げ
最終的なプリントが完成した後、布は再度洗浄され、最終的な染色が施されます。その後、布は再び日光で乾燥され、最終的な仕上げが行われます。
【BLOCK PRINTとは】
ずっと大切に使い続けたい…そんな気持ちにさせてくれるのがブロックプリント。
それぞれの模様の木版(ブロック)は職人による手彫り。その木版に手作業で調合した色をつけ
布に押す作業を繰り返します。気の遠くなる手仕事の末に出来上がる、美しいプリント。機械プリントでは真似できない独特の風合いと深みのある色味が、世界の人々を魅了し続けています。
職人が1つ1つ木版を押して1枚の布の柄を作っていくため、機械でプリントするのと違い、時間と労力がかかっています。そのため、プリントがはみ出ていたり、色とびや色ムラがあったりしますが、それもまた手作りならではの味。
*ハンドメイドのため多少色やサイズ(±1cm程度)が異なることがありますので、ご了承ください。
*手染めのため模様や色にばらつきがあります。
*色落ちすることがありますので、手洗いまたは別洗いをしてください。